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隠れ家見っけた。
 何かと夜な夜な、宴席に顔を出す機会が増える時期である。年末近くまで、一つ一つこなしていく。大抵は、よく言えば、大衆的でリーズナブルなお店である。別の言い方をするならば、何を食わせられているのか怪しいものを、その価値とは反対に結構なお値段を払わせられるところばかりである。また同時に、客層も大いに問題がある。そのような場合、どうやって早めに席を立つかばかり考えている。
 ところがである、昨夜、タクシーに相乗りして案内されたところは全てが違っていた。まず、歴史を感じた。おかみからして違う。当然、出てくる料理も違う。そうなると自然に、宴席とはいえ、話す内容まで違ってくるから不思議である。何でも、そこは、美術と文芸の世界では、大御所とされる芸術家の集う隠れ家であるという。文字通り、「先生」というにふさわしい方を上座に、若者もオッサンとオバサンもそのいいお店といい料理に、本物の酒とつまみとという満足観を味わい、それ自体で満腹感をおぼえたのである。
 隠れ家にはいくつかあって、男1人でこっそり行く処、仲間とゆっくりする処、女としっとりする処がある。少なくとも、そこは、女とはくる処ではない。それはまた別の処にある。そこはあくまでも、仲間とゆっくりする処である。その仲間の中に女性が混じっていても不思議はないが。
 時間と空間の過ごし方の違いよって、こんなにも心地よさに差があるものかと、この季節、あらためて実感させられた。いい話しも聞かせてもらった。文芸であって、文学ではないと。人に読ませる創作は、芸の1つであり、いわば文筆も芸人のすることなのであるという。今日の今日まで、文学作品と文芸作品も同じ意味で使っていたが、これからは文芸に統一しよう。芸であるからには芸を磨かねばならないし、極めなければならないわけである。そうすると、昨今、流行のブログだ何だというものは、実に卑しいものである。仮想の世界、匿名性の世界の創作は、紛れもなく自己満足と自尊心を満たすだけの行為である。いわば自慰行為である。このことは、誰しもが薄々、気づいていながらも、日々、キーバードを打っているのである。
 もうバカバカしいので、今年は早々に、宴席には行かないこととする。ついで、くだらない事をこうしてつづるのも、控えたい。というのは全くの嘘で、これからもエロ写真貼り付けて、大いにホラ吹いて、来年も相変わらず、日銭追ってガツガツと暮らしていこうと思う。くだらない御託を日々、つづりながら。いつ、あのおかみのお店に戻れるだろうか。
 

テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

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